iPhone Xは、スマートフォンに新しい価格設定基準をもたらし、Apple Incの収益に大きく貢献しました。
しかしその価格は、アジアの最大市場でのアップルの立ち位置を揺るがしかねません。
中国の四大スマートフォンメーカーは、Appleの一挙手一投足を見逃すこと無く監視を続けています。
インドやインドネシアという新興国の消費者は、OppoやVivo、そしてXiaomiのスマートフォンをチョイスしています。
現在、中国のメーカーは、iPhoneと競合するハイエンドデバイスの開発を進めています。
中国メーカーが送り出すハイエンド端末は、iPhoneを凌ぐような高性能端末であっても、iPhoneより低価格です。
中国メーカーは、アップルの潜在的な顧客を、スタイリッシュで独創的な端末を作ることで取り込むことができます。
中国のスマートフォンメーカーは、今の戦略をキープしていれば、十分に市場のライバルであるAppleやSamsungと戦える。多くの専門家はそう見ています。
消費者はiPhoneと同等のスペックを持つ商品を、より安い価格で手に入れることができるのですから。
インドでは、中国メーカーのスマートフォンが圧倒的な人気を誇っています。
インドの富裕層の間でiPhoneはもちろん人気なのですが、iPhoneから中国メーカーのハイスペック機に乗り換える人も出てきているそうです。
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インドで存在感を強めているXiaomiのスマートフォンは、指紋センサーなどのハイテク機能を搭載し、カメラも高性能。
まさしくハイエンドフォント呼ぶにふさわしいできばえの電話です。
約2億6000万人という、インドネシアにおけるiPhoneの市場シェアは、2013年の3%から1%へと劇的に低下しました。
フィリピンとタイでもAppleのシェアは低下しており、マレーシアとベトナムでも同様です。
一方、中国のスマホメーカーは市場を賑わしています。北京に本社を置くXiaomiは、2015年、インドの市場でわずか3%のシェアから19%へと激増しました。
iPhoneよりも中国メーカーの送り出すセルフィーマシンにひかれる消費者も多くいるようです。
Oppoの端末には「一人用のセルフィー」だけではなく、グループセルフィーに対応したワイドアングルセルフィーモデルが用意されており、
多くの若者を惹きつけています。A.I.ビューティー機能も付いて、値段もiPhoneよりお得となれば、もはやiPhoneを選ぶ理由が見つからなくなります。